MATSUURA SOICHI, Ph.D.

College of Business Administration, Ritsumeikan University

大学院 財務会計 2014| Advanced Financial Accounting

about

講義の概要

大学院科目「財務会計」は,財務会計の理論と実証に関する知識の習得を目指す。 会計基準や関連する法規制に関する基礎的な知識を習得していることを前提として, 財務会計研究を行うために必要な基礎知識と方法論などの研究入門を講義する。

具体的には,桜井久勝著『財務会計講義』中央経済社,やスコット著太田他訳『財務会計の理論と実証』中央経済社をある程度理解していることを前提として, より上級の内容を習得するための講義を行う。

したがって,「財務会計」の講義内容を理解するためにも,次の講義を前期中に履修し,単位を取得することを推奨する。

  • 経営財務
  • 研究方法論
  • 統計学1
  • 特殊講義2(経営研究のための数学)
さらに,この講義と並行して,次の講義も履修することを推奨する。
  • ビジネス・エコノミクス
  • 研究方法論
  • 統計学2
  • 特殊講義2(計量経済学入門)
  • 特殊講義2(統計ソフトによる計量分析)

Text and Study Guide

テキストと参考文献

  • テキスト:大日方隆著「アドバンスト財務会計」第2版,中央経済社,2013年
  • 参考書1:スコット著 太田康弘・椎葉淳・西谷淳平訳「財務会計の理論と実証」 中央経済社, 2008年
  • 参考書1:須田一幸著 「財務会計の機能」 白桃書房, 2000年
テキスト原著4版原著6版

この授業をより理解するために,基礎的なミクロ経済学と統計学の知識が必要となります。 以下の著書を事前に,あるいは授業と並行して読むことを強くおすすめします。

ミクロ経済学ミクロ経済学ミクロ経済学統計学
Schedul

授業の予定

2014.10.01(Wed)
第1回 科学としての会計学と推論規則
  • テキストの序章「科学としての会計学」と第1章「推論規則」必読
  • Ftextの「数学A」,第1章「集合の基礎」と第2章「論理と集合」で復習
2014.10.08(Wed)
第2回 利潤,所得と会計利益
  • テキスト第2章「利潤、所得と会計利益」必読
  • 参考書:齋藤静樹・徳賀芳弘 (2011)『企業会計の基礎概念』中央経済社、序章「企業会計の基礎概念」、第1章「資本と利益」、第9章「資本維持」
  • 参考書:齋藤静樹 (2008)『企業会計の基礎概念』中央経済社、第9章「資本と利益の概念」、第10章「価格変動と資本維持」
2014.10.15(Wed)
第3回 資本維持(1)
  • テキスト第3章「資本維持」必読
  • 参考書:齋藤静樹・徳賀芳弘 (2011)『企業会計の基礎概念』中央経済社、第9章「資本維持」
  • 参考書:齋藤静樹 (2008)『企業会計の基礎概念』中央経済社、第10章「価格変動と資本維持」
2014.10.22(Wed)
第4回 資本維持(2)
  • テキスト第3章「資本維持」必読
  • 参考書:齋藤静樹・徳賀芳弘 (2011)『企業会計の基礎概念』中央経済社、第9章「資本維持」
  • 参考書:齋藤静樹 (2008)『企業会計の基礎概念』中央経済社、第10章「価格変動と資本維持」
2014.10.29(Wed)
第5回 実現概念(1)
2014.11.05(Wed)
第6回 実現概念(2)
2014.11.12(Wed)
第7回 対応原則(1)
2014.11.19(Wed)
第8回 対応原則(2)
2014.11.26(Wed)
第9回 費用の期間配分(1)
2014.12.03(Wed)
第10回 費用の期間配分(2)
2014.12.10(Wed)
第11回 会計規制
2014.12.17(Wed)
第12回 イベント・スタディと価値関連性研究
2014.12.24(Wed)
第13回 会計情報と企業のファンダメンタルズ
2015.01.07(Wed)
第14回 会計行動のインセンティブ
2015.01.14(Wed)
第15回 会計発生高と利益マネジメント

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