MATSUURA SOICHI, Ph.D.

College of Business Administration, Ritsumeikan University

松浦ゼミ | Matsuura Seminar

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What's Seminar

経営学部松浦ゼミのモットーは主体性(independence)責任(responsibility)です。 膨大な機会費用を投じて大学生活を送っていることを忘れず,常に主体的に,責任ある行動を行う場としてゼミを活用してください。 また,松浦ゼミではいわゆる「勉強」はしません。「研究」を行います。 知識のインプットとしての「勉強」は各自家でやってください。 少数の学生が集まる場であるゼミでは,アウトプットとしての発表・議論を重視します。 ゼミ活動の基礎づくりのインプットのために,2015年度の松浦ゼミでは,ゼミ生が確定する前からプレゼミを開始します。 その目的は,スムーズに研究活動に入るための土台づくりを行うためです。 詳しくは,以下の「プレゼミ」で説明します。

ゼミでは勉強のみならず,多くのイベントが行われます。 ゼミ旅行やゼミ合宿,商品企画ゼミなどに積極的に参加する学生を望みます。 また,松浦ゼミは完全禁煙ですので,飲み会や合宿を含む全てのイベントにおいて禁煙です。

3年次の松浦ゼミは学習内容が膨大になるため,毎週2コマ分程度の時間を費やす可能性があります。 ゼミの後には何も予定を入れないようにしてください。

松浦ゼミでは単著での卒業論文を必修としています。 1人で20~30ページの論文を執筆するだけの知的好奇心と知識が無いと卒業論文は書けません。 具体的な目標は,自分たちが頑張って書いた卒業論文を将来自分の子供達に自慢げに見せ,子供達に大学というのはすごいところだと思わせる,といったレベルの卒論を書くことです。

Contents

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更新履歴

2017年3月11日
ゼミ生の進路掲載
Contents

学習内容

松浦ゼミでは,次のような内容を学習します。

2年次後期
(ゼミが決定次第)LaTeXとRの基礎を習得(教員による講義と学生による宿題報告)
3年次前期
統計学と計量経済学の基礎を習得(報告者が他のゼミ生と教員に授業をする)
経営学研究科の大学院科目「計量経済学」への参加を要求します(担当教員には許可をもらっています)。
3年次後期
会計の実証研究に必要な会計学,ファイナンス,ミクロ経済学,ゲーム理論を習得
仮説を構築するための理論を学び,実際にデータを分析する練習をします。
4年次前期
データの収集と分析(随時,個別指導)
4年次後期
卒業論文の執筆(進捗状況を報告)

3年前期で,徹底的に統計学と計量経済学と統計パッケージ「R」の使い方を習得します。 記述統計量,分散分析,因子分析,主成分分析,回帰分析が主な学習内容です。正しいグラフの書き方,説得的なデータの加工方法,統計結果の解釈と報告の作法などをしっかり習得します。 3年後期では,会計を取り巻く現状把握を行い,問題点を明らかにし,実証的課題を特定し,実証仮説の構築を行います。 つまり,「〇〇と☓☓の条件がそろうときは,いつでも経営者は△△な会計行動を選択している。」といった仮説を構築します。 例えば,「負債比率が高い企業ほど,利益を増加させている」といったものです。これを前期に学習した統計的分析手法を用いて検証します。

4年次前期は就職活動で全員が集まる可能性が低いため,各自でデータの収集と分析を行います。 4年次後期は卒業論文の執筆を行い,毎週その進捗状況を報告し,議論します。

Pre-Semi

プレゼミ

ゼミが決定次第,すぐにプレゼミを開始し,統計環境「R」の使い方と,論文執筆環境「LaTeX」の基礎を習得します。 両方共無料で入手でき,OSに依存しないため,WindowsでもMacでもLinuxでも利用可能です。 事前に準備しておきたい学生は,本サイトのリンクページにあるコンピューター関連のリンクを参照してください。 「R」のインストールは簡単なので,すぐに利用することができますが,「LaTeX」は少々難しいです。WindowsとMac,Linuxでインストール方法が異なります。

無料の統計環境・プログラミング言語「R」の学習

プレゼミでは主に統計学・計量経済学の学習に重点を置き,ついでに無料で利用できる統計環境「R」を活用して,プログラミングも勉強します。右のテキストを利用する予定です。 エクセルのような表計算ソフトと比較すると,プログラミングを自分で行わないといけないため,難易度が高いかもしれませんが,ポチポチとボタンを押していると,よくわからないまま結果が出てしまうことがないため,統計学や計量経済学を深く理解することができます。半年かけてじっくり勉強しましょう。

美しく見やすいプレゼン資料の作成

松浦ゼミでは,ゼミ内で配布する資料やプレゼン資料の美しさ,見やすさ,分かり易さ,なども重視します。 そのために,右で紹介するテキスト「伝わるデザインの基本」という書籍に書かれている内容を実践するようにしましょう。

無料の論文執筆環境「LaTeX」の学習

効率的かつ美しく論文を書くために,論文執筆環境「LaTeX」の使い方も勉強する予定です。 可能であれば,松浦ゼミでは,報告スライド,報告レジュメ,卒業論文の作成をすべてLaTeXで行うことを目指します。 無料で利用できるため,有料のソフトウェアを買う必要がないため,ぜひ挑戦してください。 LaTeXの利用は強制しません。興味がある人がいれば,ゼミで活用していこうと思います。 以下の書籍はLaTeXユーザーのバイブルですので,関心があれば入手しておいてください。

Text

Activity

ゼミ活動

松浦ゼミ1期生の活動内容

  • Sカレ2010参加(毎日新聞社賞受賞)
  • ゼミ合宿(お伊勢さん)←台風により中止
  • 信楽焼陶芸体験
  • ゼミ旅行(北海道)

Graduate Thesis

卒業論文

経営学部松浦ゼミでは,主に「実証会計研究」と「企業価値評価」に関する卒業論文(graduation thesis)を執筆することを目標としています。

実証会計研究により卒業論文を執筆する学生は,理論に基づいて構築された仮説(hypothesis)を,データベースなどから得られる財務情報や株価情報などを加工し,そのデータセットを利用して統計的検定や重回帰分析を行うことにより仮設を検証し,蓄積された仮説群に新たな証拠を提供することで理論(theory)を改訂し,生き残った仮説群としての理論により会計実務を解明する研究を行います。 このような研究を,実証的会計研究(archival based empirical research on accounting)と言います。 実証研究を行うためには,経営学部で提供されている「経営財務」「基礎統計」「財務諸表論」「会計制度論」「経営分析」といった講義で提供される知識が必要となります。 ぜひこれらの講義に出席し,単位をA+で取得してください。

企業価値評価の卒業論文を執筆する学生は,財務諸表分析手法や企業価値評価モデルを用いて,滋賀企業を中心とした企業の理論的な企業価値を推定するというレポートを作成します。 企業価値評価を行うためには,その企業が行なっているビジネスの内容や今後の見通し,直面するリスクなどの情報を正確に読み解き,その企業の将来業績を予測する必要があります。 そのため,経営学部で提供されているありとあらゆる講義で提供される知識を総動員して,より正確な企業価値を予測しなければなりません。 徳賀芳弘著『京都企業の分析』中央経済社,と伊藤邦雄著『ゼミナール企業価値評価』日本経済新聞社,ちょっと難易度が高いですが斎藤静樹監訳『企業分析入門』東京大学出版会,を参考にします。

テキスト(実証)テキスト(実証)テキスト(企業価値)参考書1参考書2

また,多くの学生にとって卒業論文は最初で最後の学術論文になるかと思います。 トレーニング無しに,論理的に首尾一貫した説得力のある文章を書くことは極めて困難です。 卒業論文を書くまでに,講義で課されるレポートやゼミでの報告資料を作成することで,この能力を身につける必要があります。 以下の書籍がレポート作成や論文執筆における文章作成能力を身につけるために有益です。

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graduate School

大学院進学希望者へ

大学院(主として,経営学研究科や商学研究科)への進学を希望する学生は,大学院入試を受験する必要があります。 立命館大学大学院経営学研究科に進学する場合は,内部進学者用の試験があるため,TOEICのスコアが高ければ(600点ぐらいあれば),比較的容易に進学することができます。 しかし,他大学(一橋大学や神戸大学)の大学院に進学する場合は,難易度の高い入試を受験する必要があります。 このような大学院進学希望者は,事前にしっかり準備しておく必要が有るため,なるべく早い段階で松浦に相談してください。
career after graduation

卒業生の進路

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卒業年度 名前 卒論テーマ 分析手法 進路
2016 いとう 教育と貧困問題 実証 同志社院進学

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